2024年5月4日

昼に堪えた絶望が、夜になると溢れ出す。「どうして」と「死ななきゃ」で頭がいっぱいになって、薬を飲んでそれを押し殺し無理やり眠る。死なずに夜を越すことに精一杯で、最近はまともに夜湯船に浸かることができていない。薬が抜けてぼやぼやと起きたあと、かろうじてシャワーを浴びて、でたらめな化粧をして家を出る。

朝めずらしく体調が良かったので気になっていたパン屋に行き、映画を観て、近くのファミレスで本を読んでいた。久しぶりにゆっくりできたなと思っていたら、見ていた活字がぐにゃりと歪んできた。ここひと月、ひどいめまいが続いている。この街で評判だと言う耳鼻科医に「処方された薬を飲んでも良くなりません」と言ったら、困ったような迷惑そうな顔で「耳鼻科的にはもう薬を変えるしか手がありません」と返ってきた。今度の薬も、相変わらず効果がない。手足が痺れるから道の端に張り付くように歩いて、必死に家に帰る。
なんで私ばっかり、と思うことがある。それを堪えるのが大人だとは分かっていても、たまにうっかり隠しきれなくなってしまうことがある。それは大変面倒な事態で、世間的にはメンヘラと言われる部類で、でも世間は「それでも生きていてほしい」とひとに言う。本当に?私に本当に、生きていてほしいと言えるんだろうか。私にはもう残りカスすらないよ。