昼に堪えた絶望が、夜になると溢れ出す。「どうして」と「
朝めずらしく体調が良かったので気になっていたパン屋に行き、 映画を観て、近くのファミレスで本を読んでいた。 久しぶりにゆっくりできたなと思っていたら、 見ていた活字がぐにゃりと歪んできた。ここひと月、 ひどいめまいが続いている。この街で評判だと言う耳鼻科医に「 処方された薬を飲んでも良くなりません」と言ったら、 困ったような迷惑そうな顔で「 耳鼻科的にはもう薬を変えるしか手がありません」と返ってきた。 今度の薬も、相変わらず効果がない。 手足が痺れるから道の端に張り付くように歩いて、 必死に家に帰る。
なんで私ばっかり、と思うことがある。 それを堪えるのが大人だとは分かっていても、 たまにうっかり隠しきれなくなってしまうことがある。 それは大変面倒な事態で、世間的にはメンヘラと言われる部類で、 でも世間は「それでも生きていてほしい」とひとに言う。本当に? 私に本当に、生きていてほしいと言えるんだろうか。 私にはもう残りカスすらないよ。