2023年6月23日

推しを推し始めたのが2020年10月のアニメ1期開始時からなので、もうそろそろ3年間推しを推していることになる。長いオタク人生で生身の人間を推したのは推しが初めてだった。推しを推し始めた時は、まさかこんなに長く推し続けることになるとは思わなかった。恋人どうしだったら、3年も付き合っていたらずいぶん長い方だと思う。

 

推しを推し始めた当初、私は「推しに認知されたくない」と思い、なるべくひそひそと推していた。推しを名前で呼べず、“推し”と呼んでいるのもその名残である。月1の定期配信に毎回おたよりを送っていたが、そのペンネームを「浪川」でないものにした。こんな汚いツイートしかしていない人間が、あんなにかわいい推しの目に触れるのが申し訳ないと思っていた。

 

今でもその気持ちはある。けれど、ストリップにハマってから、少しずつその考えが変わってきた。
ストリップでは、踊り子さんの演目のあとにポラタイムがあり、だいたい500円支払うことで、今踊っていた踊り子さんの写真を撮ることができる。ポラタイム中に踊り子さんと軽くお話ができるうえ、(場合によるが)撮影したポラの裏に「〇〇さんへ」と自分の名前つきでメッセージとサインを書いてもらうことができる。ポラの売り上げは劇場に計上されるため、踊り子さんの人気はポラ列の長さでざっくりわかるし、劇場側としてはポラが売れる踊り子さんをまた呼びたくなる。
つまり、自分の撮ったポラ1枚が、巡り巡って踊り子さんの次の仕事に繋がっていく、ということに気づいた。それ以来、また観たいと思った踊り子さんのポラ列にはなるべく並ぶようにした。ポラは、「この踊り子さんが好きだ/またこの劇場で観たい」という意思表示のチケットのようなものかもしれない。

 

それから、なるべく推しのツイートをふぁぼりつするようにした。以前なら絶対にやらなかったハッシュタグツイートもするようにしたし、プロフィールに推しの名前を記載するようにした。ファンレターをちょこちょこ送るようにもしたし、今まで「オタクの自己顕示欲乙w」とさえ思っていたフラスタにまで手を出そうとしている。
私個人を認知してもらいたいとは今も思わないが、事務所の偉い人に「推しを推しているうちのひとり」だとカウントしてもらいたい、と思うようになった。ここに推しを推している人がひとりいるよ、と知ってもらえれば、もしかしたら巡り巡って推しの次の仕事に繋がるかもしれない。
月1配信も毎週のラジオも無くなってしまい、推しの定期配信が全て無くなってしまった今、それでも私は今後も応援し続けられることを祈っている。