2023年1月9日

自殺する夢を見て目が覚めた。実際よりもきつく母にいびられ、「もう死んだ方がいい」と首を吊ろうとしたところで、現実の自分のうなされ声がかすかに耳に入り、何とか脱することができた。ひどい夢だなと思った。

 

夢から醒めてしまえば今日は一日中楽しく、駅前で野菜が安く売りだされていてウキウキで買って帰った。通いはじめたジムでも前回より長い時間バイクを漕ぐことができたし、ジムのデカい風呂で羽を伸ばせて最高だった。我が家の風呂は、短足の私の半分程度の長さしかない。夕食の豚汁もおいしく、TVerで見た『はじめてのおつかい』では号泣し、ちょうどいい具合に眠気がやってきている。

 

四半世紀生きてきて今が一番幸せだと思う。それなのに、悪夢はほぼ毎日のように襲ってくる。実家にいた時から飲んでいるので、「ヤクルトを飲むと悪夢を見るようになる」の該当例ではなさそうなのだが、毎日毎日うなされたり叫んだりしている。実家や職場等の目の前にあった恐怖から何とか逃げ出しても、記憶がある限り恐怖は何度でも蘇ってくる。いい加減塗り替えられてほしいのに、一生こうなんだろうな、と思うとやってられなくなる。

 

前勤めていた職場のカウンセラーさんに、こんなことを言われたことがある。相談者は50代くらいの男性で、会社ではそれなりの地位についており、家庭を築いている。しかし未だに父親の束縛から逃げられず、二世帯住宅で暮らすことを強いられ、父親の機嫌を背く行動を取ると反省文を書かされるらしい。「それだけ大人になっても逃げられないってことは、完全に絶つってことは難しいんだろうね」とカウンセラーさんが言っていた。

 

明日もきっと悪夢を見て目覚め、おいしいご飯を食べ、よく笑いよくはしゃいで生きていくんだろうな。恐怖がずっとここにある。きっと死ぬまでついてまわる。