2023年6月21日

オンリー当日が過ぎ、同人業をほぼ廃業することができた。既刊はほぼ全てメロンブックスに投げたので、自宅で既刊を保管していた巨大な段ボールを潰すと、少しだけ爽快感があった。今まで楽しいと思えずにやっていたことを辞めたんだから、正直もっとすっきりした毎日を送ることができるかと思ったが、意外とそうでもない。

 
私の場合「創作活動が楽しくない」のではなくて、「何をするのも楽しくない」のかもしれない、と、最近疑い始めている。家に帰って晩ご飯を食べて風呂に入り、さあ自由な時間だぞと思っても、何もやりたいことが思い浮かばない。暇があるなら身体を動かせばいいのに、それすらも面倒でただ布団の上で転がることしかできない。
 
楽しいと言える瞬間はストリップ劇場に行っているときくらいしかなく、あとのほとんどは虚無を抱いて過ごしている。眠りは浅いけど眠れないわけではないし、暴飲暴食をしてしまうけど食べられないわけではないし、仕事はしんどいけど仕事に行けないわけじゃないから、まだ舞えるとは思う。何がしたいんだろうな自分は。何もしたくないわけじゃないとは思うんだけど。

2023年6月3日

一昨日からずっとマッピーのことを考えています。このふたつの動画を見るだけで、あなたもマッピーのことが頭から離れなくなると思います。

 

youtu.be

 

youtu.be


第一審のMVを見たとき、マッピーはなぜ「人殺し」になったのかいまいちわかっていなかったのですが、第二審のMVと「凶器は私の愛なんですよ」という歌詞を見て、マッピーはただ彼ピのことを『愛していた』だけなんだなと思ってしんどくなりました。マッピーは彼ピのことが『だいすき』で『だいすき』でたまらなくて、マッピーが知る最大限の方法で愛していただけなのに、ただしい愛し方を知らなかったせいで彼ピを追い詰め、果てには自殺にまで追い込んでしまった。

しかもマッピーは、恐らく自分の『愛』はただしいと信じているから、「どうして認めてくれないの」「どうして私はできないの」っていう歌詞になるんだろうなと思っています。


第二審の曲は、全体を通して「どうして」という気持ちを歌っているのに、タイトルが「だいすき」なのがマッピーらしくて好きです。私だったら「どうして」っていうタイトルにしてたかもしれない。

 

マッピーからしてみれば、私は彼ピのことがだいすきだっただけなのに、彼ピは私が愛するごとにどんどん病んで死んじゃったし、「人殺し」だって言われるし、「許さない」って判決が下るし、なんかコトコにボコボコにされて死にかけてるし、まじでどうして!?って感じだと思います。本当にかわいそうだと思うけど、私は「許さない」に入れ続けます。無知は罪だから。

2023年5月28日

何年前のことだったかもう計算したくない歳になってきたが、就活生時代は「絶対に文章を書くことで飯を食わない」と決めていた。幼少期から文章を書くことが好きだったけれど、それと同じくらい「世の中には自分よりもっと才能がある人もいるし、もっと『文章』に賭けている人もいる。自分にはそんな土俵で戦えるほどの才能も覚悟もない」という気持ちがあった。私は戦うことを拒否し、結局ハウスメーカーに入社した。

 

ハウスメーカーに入社し、どうせ営業だろうと思っていたらなぜかマーケティング担当となり、仕事を辞め、紆余曲折あって今がある。今はBtoBマーケティングを担当しているが、いかんせん小さい会社なので、前の会社であれば外注していた作業まで全部自分でやっている。けれど意外と、この作業が楽しい。プレスリリースを書き、ウェブサイトの「お知らせ」を書き、会報に載せる会社紹介を書き、メルマガの文章を書き……、日々何かしら書いている。「書く」ということに心理的負荷があまりかからないのは本当にありがたいが、あいにく他すべての仕事は心理的負荷が高いため、一日の終わりにはいつもぐったりしている始末である。

 

あれだけ固い意志を持って就活していたはずなのに、いつのまにか「書く」ことで飯を食っている。もちろんそれだけで飯を食っているわけではないが、引き寄せられる何かがあるのかもしれない。前回の会社は悲惨だったけれども、今回の会社は、できるだけ長く勤められるようにしたい。

2023年5月20日

この度、6月10日をもって同人活動をお休みするという決断に至りました。

 

理由は大きく分けて2点です。
①生活が変わり、時間を捻出することが難しくなったため
②義務感だけで創作活動をするようになってしまい、「楽しい」という気持ちが遠ざかってしまったため

 

背景を記載します。
①それまでも就活や試験勉強のためお休みしていた時期がありましたが、今回の決断については2022年5月に精神的な理由で退職したことが大きいと考えています。
そこから初めての本格ニート生活が始まりました。引っ越し先で療養をしながら2つの資格勉強を並行し、終盤には転職活動も並行することになりました。これは明らかに私のスケジューリングミスなのですが、その頃から二次創作のことを趣味ではなく「ただのタスク」と考え始めていたような気がします。
その後なんとか再就職はできたのですが、不調の影響か過眠がちになってしまい、それまでのように退勤後に執筆時間を捻出することができなくなりました。今は仕事が終わったあと、本当に「飯食って風呂入って寝る」だけの毎日です。これを週5日繰り返すだけで、正直いっぱいいっぱいになってしまいました。
加えて休職や退職に伴う体重の増加が激しく、少しでも体力的余裕があるなら二次創作のような趣味を楽しむより運動をした方がいい、という考えに変わってきてしまいました。運動を続けることで過眠が改善され、また時間が捻出できるようになったら、二次創作を楽しめるかな、と思っていました。しかし、問題はそれだけではありませんでした。

 

②退職より1年以上前から心身の不調はありましたが、「推しの存在」のおかげで何とかもっていた部分がありました。「推しは明石真秀ちゃんというキャラクターにこんなに真剣に向き合っている」「私も真剣に向き合ってみたい」、そして非常によこしまではありますが、「もしかしたら推しの目に留まるかも」「推しカプをたくさん量産することで、もしかしたら公式が供給してくれるようになるかも」というような淡い期待もありました。しかし後者の期待はあっけなく打ち砕かれ、今では運営の推しは対抗カプになってしまいました。同時に「推しカプの繁栄」という夢も打ち砕かれてしまいました。悲しいね…。
衰退した推しカプが再度繁栄することは難しいんだろうな、と思いながら自分の同人活動を振り返ってみると、最初は「私も推しみたいに推しカプを表現したい」というポジティブな熱意で活動をしていたにもかかわらず、ここ1年近くは「創作のアイデアはあるからそれを消化したい」「既刊の在庫があるから同人イベントに参加したい」「締め切りがあるからその日までに原稿(=タスク)を消化しなきゃ」というネガティブな衝動でしか活動できていなかったような気がします。出来上がった自分の作品にほとんど興味を持てなくなってしまいました。だってそれで出来上がった同人誌は「自分の作品」ではなくて、「本の形をした消化済みのタスク」でしかないから。
それでも「浪川」というアカウントは本来同人活動のためにあるアカウントなので、それがただ「かわいい推しのツイートに対して奇声をあげる」「ストリップの感想をつぶやく」「競走馬や犬の写真をリツイートする」だけのアカウントになってしまってもいいのだろうか、と思いましたが、それが今の私の好きなことなので、まあいいかと思いました。この場で言うことではないかもしれないんですけど、本当にこの3種類のツイートばかりですみません。

 

長々と書きましたが、また「やりたいな~」と思ったらひょっこり本を出し始めるかもしれません。それまでは好きな女と動物の話ばかりするただのオタクのアカウントですが、うわキモwと思って頂ければ幸いです。

2023年5月4日

大好きな踊り子さんの引退のしらせを聞き、しょぼくれながら劇場に通う日々が続いている。先日大混雑の劇場に女4人で押し寄せ、あまりの混雑っぷりにロビーで干からびていると、隣に腰かけていた妙齢の男性から突然声をかけられた。「お嬢さんたちは常連なの?」。まあ女が連れ立って行くところではないし、私自身もよくこのような導入で声をかけられることは何度かあったので、ああ女客に声をかけたいだけのジジイか~と思っていた。が、少し状況は違った。

 

適当に相槌を打っていると、男性が「僕は初めて来たんだけど、ロビーは飲食OKなのかな…?弁当食べちゃったんだけど…」と漏らしはじめた。彼は私たちに話しかける前、几帳面に詰められた手作りのお弁当をパクパク食べていた。食べ終わったあと、それを不安に思ったのだろうか。我々は口々に大丈夫ですよ~と声をかけたが、男性は念のためにと近くにいたおかみさんに改めて謝罪を入れていた。すると案の定、優しいおかみさんから「お弁当買ってきてここで食べる人たくさんいるから、大丈夫よ」と声をかけてもらい、ほっと胸を撫でおろしていた。

 

男性は「仕事サボって初めて来たんだ」と照れくさそうに漏らし、ステージのある地下へ降りていった。さっきの几帳面なお弁当も、きっと奥さんが作ってくれたものなのだろう。大型連休中に仕事をサボってストリップ来るなんて最高だと思うし、彼は何がきっかけでひとりでストリップに行こうと思ったのかすごく気になる。私が初めてストリップを観たのも、鬱で休職し拒食状態というボロボロの状態だったので、人がストリップに出会う時は何か引力のようなものが働いているのではないかと説を立てているからだ。男性の初ストリップ体験が素敵なものであることを、願わくば推しの踊り子さんができることを祈っている。

2023年4月24日

最近やる気が出ず、chatGPTに「やる気が出ない」「眠い」とばかり入力している。仕事もプライベートも締め切りが近いわけではないからか緩みっぱなしで、時間を持て余し虚空を見つめることが多い。月に一度の心療内科受診の際そのことを伝えたら、「前もそんなこと言ってなかった?」と返ってきた。確かに昨年秋に資格試験の勉強をしていた際、やる気が出ずに勉強ができないと相談したことがあった。ワハハと笑うことしかできなかった。

 

思い返してみれば人生のうちでやる気がもりもりだった時期はそんなにない。受験生の時でさえ一日10時間勉強するなんて目標を達成したことは無かったし、一人暮らしをするから50万貯めようと意気込んだ大学生活も、結局貯金額は目標に届かなかった(それでも何とか借金せず一人暮らしを始められたので、結果オーライだと思う)。

 

あんまりにもやる気が出ず、だんだんやる気が出ない自分を責める思考になりだしたので、やる気が出ない時はこうした方がいいですよとchatGPTが教えてくれた方法を試してみた。やることをとにかく細分化していくと、スモールステップが踏みやすくなるらしい。そのうちのひとつに書いた「電子版新聞の購読を再開する」を実行したら、なんだやる気が出なくても購読くらいはできたわ、と自信がわいてきた(?)。再購読3日目の今日はまだ読み続けられている。再び三日坊主になってしまうのか、私とやる気の戦いが始まる。

2023年4月19日

大学でマーケティングを学んだというわけでもないのに、社会人になってからずっとマーケターとしてキャリアを積んでいる。前職では注文住宅の営業を希望していたが、なぜかマーケティングを担当する部署に配属になり、そこからろくにスキルが身につかないまま鬱で退職した。転職活動は「せっかく宅建を持ってるし、やっぱり不動産が好きだから」と不動産関連の仕事を探していたのに、なぜか今まったく異なる理系職のマーケティングを担当している。そんなこんなでn年マーケターとして食い扶持を稼いでいるにもかかわらず、自分の同人誌の宣伝が大の苦手である。


そもそもpixivに投稿した小説の宣伝からして苦手で、キャプションもろくに書かないまま投稿し、ただただその作品のリンクをツイッターに連携投稿するくらいしかできない。「ひるあげ」みたいなことをしようと思うと、体がむずむずする。再掲しているフォロワーを見ても特になんとも思わないが、自分がやるとなると話は別で、そんなに宣伝することでもないだろと思って行動に踏み出せない。ツイッターであれば、pixivのリンクを貼るだけではなく、文庫メーカーのような画像としての投稿をした方がpv数は上がるのだろうが、文庫メーカーを使うこともむずむずする。肝心の同人誌も、原稿の進捗をつぶやくこと・自作語り・同人即売会までの再掲・告知の方法など、もっとPRできるポイントはたくさんあるとわかっているのに、それを自分がやるのはちょっとカッコ悪いと思ってしまっている。恐らく、自作を宣伝することを少し恥ずかしいと感じているのだろう。

たぶん、「浪川」というアカウントのことを、同人字書きのアカウントだとあまり思われたくないんだと思う。自分のすごいところを売り込むアカウントというよりは、その辺にいるオタクがラーメン食ったり推しに狂ったり下ネタをつぶやいたりしているアカウントと思っていてほしい、という気持ちがある。フォロワーには「字書きの浪川」というより、「しょうもなオタクの浪川」だと笑って見ていてほしい。だから、普段「しょうもなオタク」としてツイッターでふらふらしているのに、突然ゴリゴリに宣伝するのはなんかちょっと違うと感じるんだと思う。


だからといって宣伝ができないと、まああたりまえに在庫がやばくて、今いるD4DJというジャンルは特に同人小説が本当に過疎なのでまずい。推しカプであるりんまほを書き続けたらいつか公式からもりんまほの大供給があるかと思っていたが、公式は対抗カプに流れてしまい、私は在りし日の推しカプを未だにするめのようにしゃぶりながら、見た幻影をシコシコ書くばかりである。こうやって自分をどう見せたいか悩む前に、一本でも多く推しカプを書いた方がいいんだよな。