2023年4月19日

大学でマーケティングを学んだというわけでもないのに、社会人になってからずっとマーケターとしてキャリアを積んでいる。前職では注文住宅の営業を希望していたが、なぜかマーケティングを担当する部署に配属になり、そこからろくにスキルが身につかないまま鬱で退職した。転職活動は「せっかく宅建を持ってるし、やっぱり不動産が好きだから」と不動産関連の仕事を探していたのに、なぜか今まったく異なる理系職のマーケティングを担当している。そんなこんなでn年マーケターとして食い扶持を稼いでいるにもかかわらず、自分の同人誌の宣伝が大の苦手である。


そもそもpixivに投稿した小説の宣伝からして苦手で、キャプションもろくに書かないまま投稿し、ただただその作品のリンクをツイッターに連携投稿するくらいしかできない。「ひるあげ」みたいなことをしようと思うと、体がむずむずする。再掲しているフォロワーを見ても特になんとも思わないが、自分がやるとなると話は別で、そんなに宣伝することでもないだろと思って行動に踏み出せない。ツイッターであれば、pixivのリンクを貼るだけではなく、文庫メーカーのような画像としての投稿をした方がpv数は上がるのだろうが、文庫メーカーを使うこともむずむずする。肝心の同人誌も、原稿の進捗をつぶやくこと・自作語り・同人即売会までの再掲・告知の方法など、もっとPRできるポイントはたくさんあるとわかっているのに、それを自分がやるのはちょっとカッコ悪いと思ってしまっている。恐らく、自作を宣伝することを少し恥ずかしいと感じているのだろう。

たぶん、「浪川」というアカウントのことを、同人字書きのアカウントだとあまり思われたくないんだと思う。自分のすごいところを売り込むアカウントというよりは、その辺にいるオタクがラーメン食ったり推しに狂ったり下ネタをつぶやいたりしているアカウントと思っていてほしい、という気持ちがある。フォロワーには「字書きの浪川」というより、「しょうもなオタクの浪川」だと笑って見ていてほしい。だから、普段「しょうもなオタク」としてツイッターでふらふらしているのに、突然ゴリゴリに宣伝するのはなんかちょっと違うと感じるんだと思う。


だからといって宣伝ができないと、まああたりまえに在庫がやばくて、今いるD4DJというジャンルは特に同人小説が本当に過疎なのでまずい。推しカプであるりんまほを書き続けたらいつか公式からもりんまほの大供給があるかと思っていたが、公式は対抗カプに流れてしまい、私は在りし日の推しカプを未だにするめのようにしゃぶりながら、見た幻影をシコシコ書くばかりである。こうやって自分をどう見せたいか悩む前に、一本でも多く推しカプを書いた方がいいんだよな。